水害防備林

   都道府県別データ一覧にあるすべての水害防備林

写真 名称 ふりがな 所在地 付帯情報 形式 諸元 建造年 文化財 出典 保存状態 価値判断に係る事項 保存
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価値
評価
写真 荒川の水害防備林 あらかわ 福島/福島市 荒川 水害防備林 左岸:長約1.9㎞,約3.7㎞,
右岸:約2.9㎞
万冶2(1659)以降   知野泰明/市教委/WEB 両岸/現在は赤松/平成20年に強風によって約1000本倒木 現存する水防林は広葉樹林/赤松は後世の補植の可能性が高い 3
写真 八海山杉並木 はっかいさん 新潟/南魚沼市 八海神社 杉並木
<水源涵養林>
長約440m,256本,木の最大周囲6.4m;3m台の16本;2m台の66本 天保7(1836) 県天然 市教委/WEB 八海神社の参道として整備されている 天保7に一帯が大干ばつに襲われ、対策として水源涵養林造成の目的で植林された 1
写真 久慈川の水害防備林 くじ 茨城/常陸大宮市 久慈川 水害防備林 長約2.5㎞ 文久2(1862)~   市教委 防備林の竹を伐採・売却して収入を得ていたが、昭和62(1862)を最後に、伐採などの管理はされていない 度重なる久慈川の大洪水を受け、沿岸に竹を植えることで低水河岸の防護、堤防への水当たりの減勢、氾濫原への土砂流入の抑制を目的に始めた 2
写真 万力林 まんりき 山梨/山梨市 笛吹川(左岸)、万力公園 水害防備林 長約1㎞ 天正11(1583)の大水害以降? 一部市天然 県博/現地解説板 松の樹高から、天正由来のものも相当数含まれていると推測 武田信玄によって造られた治水遺産のひとつ/万力林の樹木は松、クヌギ、コナラ、藤、桑などがあり、そのうちアカメヤナギ、ヤブ椿、桑の3本がそれぞれ市指定天然記念物に指定されている 2
写真 落合の川除古木 おちあい、
かわよけ
長野/(諏訪)富士見町 (上蔦木) 水害防備林   江戸初期 町天然 信州の文化財、現地解説板 キササゲ、サイカチ2、ケヤキの計4本のみ残る 信玄堤と共に、蔦木宿を水害から守るために植えられた川除木の名残りの古木/明治31の大水の際、大木を切り倒して大水の向きを変え集落を守った 3
写真 殿様林 とのさま 富山/富山市 常願寺川(左岸) 水害防備林 約6ha→約100本 明和6(1769)   WEB 第2次大戦中に伐採→常西合口用水沿いに残る 施主: 富山藩6代藩主・前田利與/富山城下を洪水から守るため佐々堤と同じ辺りに水防林として丹波から取り寄せた松苗を約6haにわたって植栽 2
  上郷の水害防備林 かみごう 兵庫/豊岡市 円山川(右岸) 水害防備林 約1.5㎞ 江戸末期~明治初期   上坂晴生/WEB 当初は竹→現在は雑木林化 円山川右岸に植えられた水害防備林/周辺の農民が水害防備の目的で竹を植樹 3
写真 柚木の榎樹叢 ゆのき 愛媛/大洲市 肱川 水害防備林   江戸期 市天然 市教委(大洲市歴史的風致維持向上計画) 保存状態良好 下記のナゲと並ぶ大洲藩による肱川の治水対策の要/川に近い所にホテイチク、マダケが植栽され、防水林の強度を増すため榎が混植された/歴史的経緯は不明だが、「御用藪」「藩用藪」と呼ばれることと、榎の大きさから江戸期に植えられたことは間違いない/文化財指定されているのは柚木地区の榎だが、榎樹叢は肱川の随所に見られる 1 写真
写真 瀬高の楠木土居
(新舟小屋のクスノキ林)
せたか・くすのきどい 福岡/みやま市 中の島公園、
矢部川(左岸)
水害防備林(クス) 長920m,最大幅130m,534本(H9) 元禄8(1695) 国天然記念物 岩屋隆夫 中の島公園として整備/樹齢300年を超えるクスノキが良好に保存 柳川藩主の治水事業の命を受けた普請役・田尻惣助・惣馬親子が、北山の千間土居より船小屋地区までの堤防大改修を行った時、植えたものが最初/河川堤防上のクスノキ群として稀=日本最大の防水林 1 写真