調査の概要

このサイトは、学術的研究目的で、全国の古代〜江戸期までに造られた交通(街道、河川舟運、海運)、産業(農業・飼馬業、漁業、鉱業)、 防災(海岸、河川)、生活(上水)、行政(測量)、軍事(台場、狼煙場)関連の遺産群の全貌を、初めて明らかにした結果を、公開するためのものです。こうした遺産が、地域の貴重な資産であるにもかかわらず、効率化の名のもとに、加速度的に破壊されているのを喰い止めるために、個々の遺産の重要度を判定した上で、公開しています。

リスト作成にあたっては、財政的には、2008・09年度はトヨタ財団ウエスコ学術振興財団の研究助成金、2010~15年度は日本学術振興会の科学研究費補助金を受けています。また、資料収集にあたっては、全国の市区町村の教育委員会、ならびに、これまでに刊行された各種の書籍を利用した他、ウエブ上のデータも信頼性を確認した上で使用しています。また、多くの善意の方々のご協力も得ています。とりわけ、北海道のチャシに関して窪田 剛氏、栃木県那須野地域の道路遺産全般に関して馬場一幸氏、千葉県の道標に関して加来利一氏、千葉県の野馬土手に関して木村岳史氏、埼玉県の石橋供養塔・道標と河川旧堤防に関して門倉浩一氏、関東全域の東山道と鎌倉街道、ならびに、埼玉県の多くの道標・石橋供養塔(群馬・栃木・茨城県の一部を含む)、並びに、東京・横浜の多くの道標と鎌倉周辺の切通し中心とする土木遺産に関して山羽 孝氏、東京都23区内の道標に関して通称・鎌倉みちこ氏、東京都の23区外の各種遺産に関して高橋 努氏、静岡県と愛知県の秋葉山常夜灯に関して磯貝良昭氏、愛知県と岐阜県の土木遺産に関して馬場愼一氏、三重県の町石に関して桝屋善則氏、三重県の道標に関して水谷一夫氏、滋賀県の石桁橋と奈良県を中心とした常夜灯・道標に関して宮川康夫氏、京都市内の道標・常夜灯に関して川﨑渉三氏、大阪府を中心とした道標に関して岡田常雄氏、兵庫県を中心とした台場に関して本岡勇一氏、兵庫県を中心とした道標に関して鈴木欣也氏、神戸市を中心とした道標に関して故・荒木 勉氏、中国5県の道標を中心とした遺産に関して吉岡速人氏、四国4県の遍路道標、徳島の渡し場と大阪・和歌山県等の空海関連町石その他多くに関して松永忠志氏、愛媛県全域の各種土木・産業遺産に関して谷向亮宣氏、愛媛県の茶堂に関して重山陽一郎氏、九州全域の石アーチ橋・石桁橋に関して贄田岳和氏、九州北部の境界石と福岡県の各種土木・産業遺産に関して岡邊 眞氏、長崎県(対馬を含む)・佐賀県・福岡県南部・熊本県・大分県・宮崎県・島嶼部を含む鹿児島県、さらに島嶼部を含む沖縄県など九州全域にわたる各種土木・産業遺産に関して故・橋本幸雄氏、大分県の石橋と橋供養塔に関して岡崎文雄氏に大変お世話になりました。また、ウエブページの作成にあたっては服部 徹氏に大変お世話になりました。心から感謝を捧げたいと思います。また、2015年の11月に行ったウエブページの改良にあたっては、上述の山羽 孝氏に大変お世話になりました。心から感謝を捧げたいと思います。

価値評価は、近代土木遺産の評価と異なり、「保存状態」と「本質的価値」の2つに分けて表示し、前者は保存状態が良いものからの5段階評価で、後者は本質的価値の高いものから、- の5段階評価で、最右欄に表示しています。

私の研究室で現地調査を行ったもの、あるいは、ご協力いただいた個人もしくは機関から写真を提供いただいたものについては、最左欄のカメラマークをクリックすれば、画像を見ることができます(640×427ピクセル)。写真には版権がありますので、無断使用しないでください。

◆出典欄に簡略表示してあるものの詳細については、こちらをご覧ください → ①都道府県順

◆このサイトは、現在、ご覧になっておられる https://www.kinsei-izen.com/  のサーバーでのみ更新を行っています → ①都道府県順  ②新着順

◆監修者: 岡山大学名誉教授・馬場俊介 baba@cc.okayama-u.ac.jp


近世以前の土木遺産トップページ   .